カーボンクレジット市場

 

東京証券取引所が2023年10月11日 「カーボンクレジット市場」 を開設しました。二酸化炭素削減の方法により 省エネ 再エネ(電力) 再エネ(熱) 再エネ(電力、熱混合) 森林 その他 の6つの部門に分かれています。「J-クレジット」 と呼び、取引単位は 1t-CO2 です。初値は森林部門で 9900円/t でした。 

 

なにそれ?

製造業各社は工場で多くの二酸化炭素を排出しています。環境意識の高まりから排出削減を求められています。もちろん省エネに努力すべきですが、もう一つの方法があります。二酸化炭素を吸収、または削減した人から削減量を買い取り、自社の削減量として計上する方法です。その取引市場が出来たのです。

 

例えば森林。日本の森林は平均的に1ha 当たり3tのCO2を吸収してるとされています。10ha の森林を持っていて適切に管理していれば約30万円のクレジットが手に入ることになります。まあ、例によって手続きが煩雑ですが。

 

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大手製造業などが 「わが社はカーボンフリーを目指す」 と公言しています。電力や石油を大量に使っていながら二酸化炭素を出さないなど無理だ、と思っていましたがこういう方法があったのか。いわば金で解決、です。

 

この制度によって二酸化炭素の吸収、削減する人たちの努力を後押しできるならすばらしいことです。

 

 

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