小泉元首相が原発即ゼロを主張しています。
「(原発ゼロを望む)世論は軽視できない。」
「野党は全部、原発ゼロに賛成。反対派は自民党だけだ。
こんなに恵まれた環境はない。」
「首相が決断すれば(自民党内の反対派も)従う。」
私は過去に原発推進のようなことを書いていますが、本当は
電力供給が間に合うなら原発を止めるほうが良いに決まっています。
しかし、電力供給の現実は
・日本は火力発電に頼らざるを得ず、産油国から足元を見られて
高い原油を売りつけられています。
・老朽化した火力発電所を動かして、電力需要をまかなっている
わけで、いわば危ない橋を渡っていることになります。
一方、自然エネルギーによる発電は、私の集計、試算によると、
原発1基の出力100万kw と比較して
・バイオマス発電は計画中も含めて全国で170万kw
・太陽光発電は計画中も含めて50万kw。
「メガソーラー」 というとすごいようですが、1000kwでしか
ないわけです。
・風力発電は公害問題や強度不足が表面化して、進んでいません。
せっかく作っても回っていない風車が目立ちます。
そんなことで、自然エネルギー発電は現在原発1基分。将来頑張っても
原発3基分に満たないのが現実です。
「原発即ゼロ」 というのはかっこいいですが、現実を見ないと
いけないと思います。自然エネルギーの充実と火力発電所の改修を
待って原発の依存度を下げていく、というのが正しいんじゃないで
しょうか。
・