政府は 「2050年まで温暖化ガス排出をゼロにする」 と表明しました。
もちろん賛成です。ですが 「できるの?」 というのが正直な感想です。
二酸化炭素排出量の現状を見てみました。
世界 328億t
日本は
2018年度 11億3800万t
内訳 エネルギー転換部門(発電所等) 40.1%
産業部門(工場等) 25.0%
運輸部門(自動車等) 17.8%
業務その他部門(商業・サービス、事業所等) 5.6%
家庭部門 4.6%
工業プロセス(石灰石消費等) 4.1%
廃棄物(廃プラスチック、廃油の焼却) 2.5%
農業、その他 3.1%
家庭部門(5220万t) の内訳
電気から 46.7%
ガソリンから 24.3%
都市ガスから 8.5%
LPGから 4.6%
灯油から 8.4%
ゴミから 4.4%
水道から 1.9%
軽油から 1.2%
さて政府方針に沿って私たちに何ができるのか。家庭部門の内訳を見ると目立つのは電気。当然、節電に心がけるべきです。
ガソリンは?
政府は 「2030年半ばまでにガソリン車の販売を禁止する」 と言っています。
上記表より、ガソリンからのCO2排出は全体の1%ほど。 シェアは小さいといえども出来ることから進めるべきです。ただし、車がすべて電気自動車になれば電気の消費が増えるわけで、どうなのか。
森林による吸収は5000万t前後。(*)
やはり発電を含め産業部門の技術革新が期待されます。それと再生可能エネルギー発電は進めるべきでしょう。
(*)
木は生長する時CO2を吸収しますが、寿命が来て枯死するとCO2を放出します。だから人手の入っていない原生林のCO2収支は±0。CO2吸収力を維持するためには森林管理が重要です。
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