諸物価値上がり

 

消費者に直結する物価が値上がりしています

・砂糖

卸値 前月比+3%

緊急事態宣言解除により飲食店需要、飲料水需要が増えるとの予想から商社、問屋がコスト上昇分を卸値に転嫁した。

 

・木材

米松製材品 1か月前より+5.5%

米国での住宅需要が旺盛で木材価格が上昇して、対日輸出価格が上がった。

 

・ガソリン価格

3月22日のレギュラーガソリン店頭価格149.7円/ℓ、17週連続上昇。

原油の産地価格が上がり、為替も円安。ただし産地価格が値下がり傾向でガソリン高は続かない見通し

 

・野菜

店頭価格が値上がりしています、天候不順で野菜の出来が悪いそうです。へえー、最近天候不順でしたか?

輸入レモンも前月比+9% 外食需要増とコンテナ不足で輸入が滞っているのが原因。

 

・・・

 

政府、日銀は以前から 「消費者物価+2%」 を目標にしています。

値上がりの原因はそれぞれ別ですが、政策の効果ではない原因から目標が実現されそうです。

 

緊急事態宣言 解除

 

政府は1都3県で残っていた緊急事態宣言を明後日・3月21日に解除することを決めました。

とはいえ、マスク、手洗い、三密の回避など感染防止策は継続するよう要請しました。

またイベントは入場人員に制限を設け、酒を提供する飲食店は午後10時閉店、協力金は1日2万円、としました。愛知県も独自の 「厳重警戒宣言」 を21日で解除します。しかし名古屋市内の酒を提供する飲食店には時短要請を今月末まで延長します。

 

国会の論戦をニュースで聞いていたら、立憲民主党・枝野代表は

「感染拡大第4波が起こったら内閣総辞職だ」 と言っていました。

立憲民主党は解除に反対のようです。

 

翻訳本は好きじゃなかったけど

 

私は外国人の書いた本は読まないことにしていました。もちろん日本語に翻訳されたものですが、何か読みにくいのです。

 ところが先日、本屋の棚の間を歩いていたら、この本に 「読んでくれ」 と呼ばれました。

    「ご冗談でしょう、ファインマンさん 上巻」 

                   リチャード P ファインマン著 大貫昌子

以前、内容の一部をご紹介しましたが、↓ 面白かった。

       夢を見る方法 - 如是我考 (hatenablog.com)

 

読みながら考えました。

どうしてこの本は翻訳ものなのに読みやすいのだろう?

なぜ他の翻訳本は読みにくいのだろう?

 

理由を考えてみました。

我々日本人と外国人とは考えの組み立てが違うのが原因かもしれません。

端的な例が名前です。日本人は 苗字→名前 ですが外国人は 名前→苗字 です。

同じように住所も書く順番が逆です。

いくら上手に翻訳しても、ものの考え方、原文の文章の組み立て方が違うから読みにくいのかな。

 

そういう意味では、この本の翻訳者・大貫昌子さんは著者・ファインマンさんと並んで天才かも。

 

二酸化炭素排出ゼロを目指して

 

前回の続きです。

 

政府は 「二酸化炭素排出実質ゼロ」 の方針を表明しました。 しかし、省エネしても再生可能エネルギー頑張っても2050年までに 「ゼロ」 は苦しい。

とすれば、期待されるのは 技術革新 と 発生した二酸化炭素を回収する方策 です。

 

二酸化炭素排出削減の一つの方法として、大気中から分離、圧縮して地中や海底に封じ込めることが提案されています。( CCS というらしい)しかしそれを実施するためにはエネルギーが必要です。

 

もう一つの方法が、が森林による吸収です。

 現在の日本の二酸化炭素排出量は年間10億tです。対して森林による吸収は私の勝手な試算では潜在能力2億t。(*) ある研究機関の調査では現状で5000万tという試算が出ています。

 

上記 「封じ込め」 には大規模な装置が必要です。対して 「森林吸収」 では地元林業家の小さな努力の積み重ねで可能です。どちらがより良いか? 

というか、両方やれば良いのか。

 

 

 (*)潜在能力とは

適切に森林管理をすれば・・・という条件が付きます。

 

再生可能エネルギー 拡充を

 

政府は2050年までに 「二酸化炭素排出実質ゼロ」 という方針を打ち出しました。

私たちに出来ることは、省エネ と 再生可能エネルギー拡充 です。

ところが省エネは進んでいません。

資源エネルギー庁の資料では

  2019年度 エネルギー消費 前年度比ー2%

         二酸化炭素排出   〃 ー3.4%

 

今朝(2021年3月9日)の中日新聞によると再生可能エネルギーの現状は

再生可能エネルギー発電比率は

  日本 22%

  ドイツ 45%

  英国 42%

  米国 20%

  中国 30%

となっており、日本が 「周回遅れ」 です。

 

新聞によると、日本の再生可能エネルギー拡充が遅れている原因は

・風力:環境アセスメント規制が厳しい

・太陽光:施設建設時の森林伐採など環境破壊が指摘される

・電力会社による送電線利用制限

が挙げられています。

 

ここで風力発電について私の疑問。

皆さん、近くに風力発電の大きな風車が有ったら見てください。動いていますか?

まあ、いろいろ事情はあるでしょうが止まっているのが目立ちます。ところが風力発電の統計では全ての風車の出力が計算に入っています。

 

風力発電装置は維持が難しい、と私は勝手に解釈しています。

 

夢を見る方法

 

面白い本を読みました。

「ご冗談でしょう、ファインマンさん 上巻」 

             リチャード P ファインマン著 大貫昌子

 

彼は物理学者で原爆を開発したチームのメンバーでした。世界の人々、とくにやられた側である日本人には嫌な奴です。しかしそのことを度外視すればこの随筆集は面白かった。

 

・・・

 若い時、彼は父親からこんな話を聞きました。

「火星人が地球にやってきました。火星人は眠るという習慣が無く、眠るということが理解できません。『眠りに落ちるときにはどんな気持ちがするものか? 眠るということはそもそもどういうことなのか? 君たちの思考は突然停止するのか、それともだんだんだーんとだーんと速度が落ちていくのか? 実際に心というものはどうやって動きを止めるのだろうか?』」

 

彼はその質問に興味を持ち、自分が眠りに落ちるときにどういうことが起こるのか観察することにしました。昼寝を含めて1日2回眠るときに観察しました。4週間観察した結果、こんなことが判りました。

 

「人が眠りに落ちるとき、思惟は続いていくが、次第に論理的なつながりを失っていくものだ。いかにも筋道たってつながっているようでいても、考えはだんだん支離滅裂になってゆき、ついには完全にバラバラになって、それを過ぎると眠りに落ちることになる」

 

もっと観察を続けていると

「ある夜夢を見ていて、その夢の中の自分を観察しているのに気付いた。そこで夢の中の自分の動きをコントロールできることを発見した」

・・・

 

私も真似をして眠りに落ちる時を観察することにしました。1週間くらい続けていますが彼のような経験は出来ません。

さすが天才といわれたファインマンさん、私と頭の構造が違う。

 

関東圏の緊急事態宣言 延長へ

 

緊急事態宣言が他地域では解除されましたが、関東圏(東京 神奈川 千葉 埼玉)では延長されることになりました。目途は当初解除の予定・3月7日から2週間延長です。東京都・小池知事などからの延長要請がありました。

 

ここで疑問。緊急事態宣言の有無で何が変わるのか?

たとえば私が住む愛知県では2月末に解除されました。その後どう変わったか。

・「厳重警戒宣言」 と言い換えた

・飲食店の閉店時間が午後8時から9時に。協力金を1日6万円から4万円に

・イベントの収容人数上限が5000人から1万人に

・卒業式、入学式が感染防止対策をしたうえで実施できる

 ・不要不急の外出自粛、テレワークによる出勤者7割削減などは継続。

そんなに変わらないのに、なぜ政府や自治体はこだわるのか。

 

Wikipedia によると

「世界的には緊急事態宣言発出により政府が国民の自由を制限できるが、日本はそれほどの強制力が無い」

とされています。

 

なのになぜ?

もしかしてカネの出所の違い?

私の解釈では(間違っていたらごめん)宣言が出ているうちは支援金、協力金の出所は国、解除されれば都道府県、なのでしょう。

とすれば関東圏以外の自治体首長が 「早く宣言を解除してくれ」 と求めたのが不可解。小池都知事の 「延長してくれ」 は納得です。

 

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