夢を見る方法

 

面白い本を読みました。

「ご冗談でしょう、ファインマンさん 上巻」 

             リチャード P ファインマン著 大貫昌子

 

彼は物理学者で原爆を開発したチームのメンバーでした。世界の人々、とくにやられた側である日本人には嫌な奴です。しかしそのことを度外視すればこの随筆集は面白かった。

 

・・・

 若い時、彼は父親からこんな話を聞きました。

「火星人が地球にやってきました。火星人は眠るという習慣が無く、眠るということが理解できません。『眠りに落ちるときにはどんな気持ちがするものか? 眠るということはそもそもどういうことなのか? 君たちの思考は突然停止するのか、それともだんだんだーんとだーんと速度が落ちていくのか? 実際に心というものはどうやって動きを止めるのだろうか?』」

 

彼はその質問に興味を持ち、自分が眠りに落ちるときにどういうことが起こるのか観察することにしました。昼寝を含めて1日2回眠るときに観察しました。4週間観察した結果、こんなことが判りました。

 

「人が眠りに落ちるとき、思惟は続いていくが、次第に論理的なつながりを失っていくものだ。いかにも筋道たってつながっているようでいても、考えはだんだん支離滅裂になってゆき、ついには完全にバラバラになって、それを過ぎると眠りに落ちることになる」

 

もっと観察を続けていると

「ある夜夢を見ていて、その夢の中の自分を観察しているのに気付いた。そこで夢の中の自分の動きをコントロールできることを発見した」

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私も真似をして眠りに落ちる時を観察することにしました。1週間くらい続けていますが彼のような経験は出来ません。

さすが天才といわれたファインマンさん、私と頭の構造が違う。

 

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