先日、縁あってトヨタ車に試乗する機会に恵まれました。
いやー、良い車です。走る、曲がる、止まる、の基本性能は素晴らしい。
しかし、1つ気になるところがありました。それはライトの操作方法です。運転席に座って右手の先、ライトの操作スイッチです。スイッチのポジションは 「点灯」 「AUTO」 「・」 の3つ。そのうち 「・」 の位置はバネで 「AUTO」 の位置に戻るようになっています。運転者は 「AUTO」 の位置に入れたまま何も操作する必要が無く、暗くなれば車が判断して自動で点灯するわけです。ところがその 「暗くなれば」 の判断が非常に厳しい。ちょっと暗くなるとすぐ点灯します。
するとこんなことが起こります。
・天候が曇りだとライトがつく
・高架道路の下の日陰に入るとライトがつく
・立体交差の橋の下を通過するとライトがつく。通過して5~6秒後に消える
・夕方早めにライトがつく。私の目では暗くなった感じがしないのに
運転者が不要だと思ってもライトを消すことは出来ない。
こうして、走りながらライトを点滅させる品の無い運転を強いられる構造になっています。すれ違う車を観察していると、昼間なのにライトをつけて走っているのは最近のトヨタ車ばかり。
ディーラーの人が言っていました。
「国土交通省の指示でこういう構造になっています」
国土交通省の意図は理解できます。暗くなってもライトを点け忘れて事故につながることを防止したいのでしょう。それならなぜ他のメーカー車は昼間ライトを点けて走っていないのか?
「車を運転する楽しみ」 って、車を意のままに操れることです。世の中、何事も自分の意のままにならないことばかり。そんな中、車だけは言うことをきいてくれる。なのにこのライトスイッチだけは言うことを聞いてくれない。もうこのままではトヨタ車は買いたくない。これが今度の試乗の感想です。
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