日本学術会議について考えた

 

ニュースによると、日本学術会議は 「学術会議法の改正案国会提出を思いとどまるよう政府に勧告した」 そうです。

「勧告」 という言葉に引っ掛かりました。

 

台風など災害の時に住民に 「避難指示」 や 「避難勧告」 が出ます。どちらが強制力があるか。「指示」 とは指図することで、いわば 「命令」。対して 「勧告」 はそうするように勧めることで、勧告のほうが弱いのです。

 

この学術会議の 「勧告」 とはどういう位置づけか。「日本学術会議法」 という法律が有ります。それを読んでみると

第5条に、「次の事項について政府に勧告することができる」 として、

科学振興に関する方策のほかに

「6項 その他日本学術会議の目的の遂行に適当な事項」

というのがあり、それに即したものでしょう。
 
つづけて 「日本学術会議法」 を見てみます。
第1章
第1条 
2項 日本学術会議は、内閣総理大臣の所管とする
3項 日本学術会議に関する経費は、国庫の負担とする
・・・
 
日本学術会議については、委員の任命拒否に端を発して批判が出ています。彼らは 「オレ達は日本最高の科学者の集まりなのだ」 ということで思い上がりを感じます。
所管は総理大臣、経費は政府負担なのに。
彼らにこの言葉を贈ります。
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
 
 
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