昨日のブログを読み返してみて、「論理の飛躍がひどすぎる」 と思って、改めて書き直します。
なぜ、PM2.5対策に植林なのか?
PM2.5というのは2.5ミクロン以下の微粒子のことです。
といっても砂の微粒子がそれほど体に悪いわけではなく、問題はその中に含まれる窒素酸化物(NOX)や硫黄酸化物(SOX)です。(*)
現在の日本ではNOX、SOXの排出は厳しく規制され問題になっていませんが、私が環境問題に係わっていた頃は大問題でした。いかにしてNOX、SOXを減らすか?
ある研究者が植物によるNOX削減効果に注目しました。
NOXのうち人体に一番有害なのは二酸化窒素(NO2)です。その研究者は交通量の多い幹線道路でNO2を測定し、道路脇よりも街路樹の外側ではNO2濃度が明らかに低い、という調査結果を得ました。
(それが街路樹のせいなのか、道路脇より街路樹の幅だけ離れた位置で測定した効果なのか不明ですが)
まあ、感覚的に樹木が大気汚染物質を減らしてくれることは納得できます。
アニメ 「風の谷のナウシカ」 でも言ってましたよね。「人間の作り出した有毒ガスを樹が取り込んでくれるんだ」 って。
その研究者を信じるとして、樹木にはNOX削減効果があるということです。
そこで中国です。
今、多くの日本のボランティア団体が中国奥地の砂漠の緑化に協力しています。
その労力の一部でも都市の緑化に傾ければ、PM2.5対策になるんじゃないか。
中国の都会に緑の緩衝帯を作ろう。
そういう理屈でした。
(*)NOXは正しくはOの右下に小さい文字のXを書くのですが、Net 環境で正しく表示されない心配があるのと、面倒なので大文字で書きます。
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