天才って居るんだな

秋の夜長は読書とブログ

 

前に「読書感想文は書きません」 と書きましたが、

この本を読んでいて、書きたくなりました。

 

「反哲学入門」 木田元 著

 

天才について。

 

学校の授業で登場する天才は、レオナルドダビンチやコペルニクス

アインシュタイン。そういえば外人ばかりです。

日本人は? 

聖徳太子は天才だったような伝説が残っていますが、彼はそもそも

実在が疑われています。

 

と、そんなところで今読んでいる本に日本人の天才が何人か

登場します。

 

 

この本、「やさしい哲学書」 と聞いて買ったのですが、私には

難しすぎます。ちっとも前に進みません。

現在はデカルトの 「我考えるゆえに我あり」 の解説でフリーズ

しています。

 

ここまでのところで日本人の天才が何人か出てきます。その中から

2人を紹介します。

 

(1人目)

著者の父君・木田清氏

新潟県・新庄市の市長をなさっていたそうです。

著者とその父との会話が書かれています。

  著者「カントの『純粋理性批判』がどうも面白くない」

  父「何回読んだ?」

  著者「1回」

  父「1回読んだくらいじゃ、面白さがわかるのは、ちょっと

    無理じゃないか」 父君は3回読んだそうです。

すごい会話です。「父が父なら子も子だ」 というのはこういう

ことでしょう。

 

この父君、中央官僚からも一目置かれていたようで、彼が東京へ

陳情に行くとみんな聞いてくれたということです。

 

 

(2人目)

福沢諭吉

西洋の哲学(フィロソフィー)が日本へ紹介されたのは江戸末期。

本格的には明治になってから。そもそも「哲学」という言葉も

西周(にしあまね)の造語です。

 

色々な人が活躍しますが、哲学を一番理解し、日本人向けに噛み

砕いて紹介したのは福沢諭吉だそうです。もちろん原語で読んで。

 

 

面白いのは、古代ギリシャの哲人・ソクラテス - プラトン -

アリストテレスの師弟を、著者は尊敬していないように読み

取れることです。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加