中日新聞を見てちょっと疑問

 

昨日の中日新聞を見て ? と思ったことがあります。

(昨日書きたかったのですが書く時間が無くて・・・)

 

東電・福島第一原発へ視察者が来たときのことです。

見出しには

「福島第一処理水のトリチウム

「検知できぬ線量計使い『安全』」

とあります。

 

トリチウムが検知できないうえに、セシウムについても高濃度でないと反応しない線量計を使い処理水の安全性を強調する宣伝を繰り返していたことが本紙の取材で分かった。」

 

・・・

 

一般的に分析装置には測定限界があります。どんな装置でも測定できる濃度に限界があります。

例えば食品や肥料に有害成分(この場合はヒ素)が含まれていないことを証明するために公的な業者に分析を依頼すると、結果は

ヒ素(As) 検出せず 測定限界1PPb

というような表現の報告書が出ます。この測定装置では1ppbまでしか測定できず、その範囲では検出できなかった、ということです。これは装置が安物とか壊れていた、じゃなくどんな機械にも性能に限界があるためです。

 

新聞記事を読むと、そういう場面であったと想像できます。

この記事を書いた記者さんはこれを理解したうえで、測定機器の特性を理解したうえで書いたのか、ちょっと疑問。

まあ、「東電を批判しておけば無難だろう」 と記者さんが考えてこの記事をかいたのだとしたら安易。

 

 

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