ある就職情報提供会社が、内定を出した会社へその就活生が内定辞退する確率を予想しその会社に伝えるサービスをしていました。それが問題になり 「個人情報漏洩だ」 と叱られています。
もちろん就活生本人にしてみれば、自分が内定を辞退する確率を自分に無断で企業に伝えられれば気持ちが悪いでしょう。しかしそれが個人情報保護法に抵触するか。
疑問に思いました。個人情報ってなんだ?
個人情報保護法によれば、個人情報とは
「氏名、生年月日その他の記述等(中略)により特定の個人を識別することができるもの」
とあります。
この記述をそのまま受け取れば、上記事件は個人情報漏洩には当たりません。
法律文をそのまま受け取るべきです。最近 「法学者」 という人たちは法律文を拡大解釈しがちだと感じます。(*)
・・・
私は中小企業の経営者の端くれです。当社でこんなことが起こっています。
来春の新規採用活動をしています。採用したい人数は2人。ありがたいことに応募者が6人来てくれました。さて何人に内定を出すべきか。さんざん悩んだ末に3人に内定通知を出しました。ところが早くも2人から内定辞退を申し出されています。残るは1人。来春本当に来てくれるでしょうか。採用希望は2人なのに・・・
上記事件のような内定辞退確率を知らせてくれるサービスが有ればありがたいです。
(*)法律文の拡大解釈 例えば
「1票の格差があるのは憲法違反だ」 と憲法学者は言います。しかし憲法には 「投票効果に格差が有っていはいけない」 とはどこにも書いてありません。拡大解釈でしょう。
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