名古屋モーターショーを見ながら EV について考えた

 

名古屋モーターショーを見てきました。

「これからは EV(電気自動車)の時代だ」 と言われていますが、メーカー各社の展示を見ると EV に対して腰が据わってないようにかんじました。

 

EV のコンセプトカーをま正面に展示していたのはホンダとテスラ。日産がリーフの現行車を片隅に出していました。それだけ。

 

他は SUV とか高性能のガソリンエンジン車ばかり。

 

・・・

 

EV の使い方を想定すると、

昼間、通勤または業務用で使い、夜は充電、それも10時間とかの長時間必要です。

カタログには 「航続距離400km」 とかありますが、エアコンやヘッドライトを使えば航続距離は減り、安心して走れるのは1日100km程度でしょう。

 

それでは遠出に使えない。

もっとバッテリーの進化が必要です。しかし、仮にバッテリーの性能が上がって、大電力が短時間で充電できるようになっても、大電流を流すには充電ケーブルが太くなって現実的じゃない。

 

大電流を流すためには 抵抗の少ない電線が必要 ⇒ 電線が太くなる、です。

今でも充電ケーブルはかなり太い。それが何倍も太くならざるを得ない。

 

考えてみると、従来、フル充電に10時間かかっていたものを5分で済ませるためにはどれほどの大電流を流さなければならないか。気が遠くなります。

 

EV の普及には壁が幾重にもありそう。自動車メーカーの悩みが見られたモーターショーでした。

 

 

* 安井至氏のサイト ↓ を参考にさせていただきました。

http://www.yasuienv.net/EVCharger.htm

 

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