経済産業省調査による1月31日時点のガソリン価格は 170.9円/ℓ でした。政府の補助金 3.4円/ℓ にも関わらず前週 170.2円/ℓ より上昇しました。なぜ?
最新の指標でいつものようにガソリンのコスト計算をやってみます。
最新の指標と、比較として前週の数字を書きま。
昨日(2月2日) 1月26日
ドバイ原油価格 87.70ドル/バーレル 85.40ドル/バーレル
為替 1ドル=114.63円 1ドル=113.40円
1バーレル≒159ℓ
製品コスト 87.70×114.63÷159=63.23円/ℓ
精製、流通コスト 43円/ℓ
税金 56.6円/ℓ
合計 162.83円/ℓ (前週・補助金前 160,78円/ℓ )
まあ、値上がりもやむを得ないところですが、ここで補助金の登場です。
補助金 3.4円/ℓ を差し引くと 159.43円/ℓ
・・・
前週と数字を比較すると
私のコスト計算 市場価格
1月24日 160.78円/ℓ 170.2円/ℓ
1月31日 159.43円/ℓ 170.9円/ℓ
なぜ上がったのか。好意的に考えれば、
・流通コストが私の予想より上がっているかもしれないこと。
・最新のコストが市場価格に反映されるのは数週間後だということ。
補助金の効果によってこの先値下がりすることを期待しましょう。
一方で好意的でない見方が頭を過(よぎ)ります。
ビジネスの世界で商品の価格を決めるとき 「適正利潤」 という言葉が使われます。石油元売り会社は果たして適正利潤を意識しているのか、政府の補助金を期待してちょっと高めに決めているのか、疑問が過ります。
2月9日 追記
2月7日時点の価格は 171.2円/ℓ でした。補助金が出ているにも関わらす。
ううむ。
・