今スペインでCOP25(国連気候変動枠組み条約25回締結国会議)が開かれています。
参加国の多くが 「2050年までに二酸化炭素排出をゼロにする」 と表明しています。
えっ? 二酸化炭素排出ゼロってどうするの?
電力は頑張れば再生可能エネルギーで賄(まかな)えるようになるかもしれませんが、自動車や飛行機の燃料は? 家庭の炊事、暖房は?
一説には、途上国へ省エネ技術で援助して余った二酸化炭素排出量枠を譲ってもらう。
なるほど。しかしそれでは前年比減にはなりますが排出ゼロにはならないように思います。
こんな提案がされています。
DAC(Direct Air Capture) といいます。以前油田が有った場所に太陽光発電を設置する。それで得られたエネルギーで大気中の二酸化炭素を分離、圧縮して地下の空いた油田層に封じ込める。
というもの。
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なんだ。地下に封じ込めるという、使用済み核燃料の処理と同じ発想です。
使用済み核燃料は放射能が漸減して何万年か後にはただの石ころになります。しかし二酸化炭素は永久に変わりません。
何万年か後、人類は絶滅しているでしょう。たぶん。その後にとって代わる生物の文明に 「地下に二酸化炭素が封じ込めてある」 という申し送りが出来るでしょうか。無理です。コンピューターの磁気記録も、紙の記録も残らないでしょう。石板に文字を彫れば残るでしょうが解読は無理。
「将来に負の遺産を残すな」 原発に反対する人たちがよく使う言葉ですが、私も同意します。
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ではどうすればいいか?
木を植えることです。樹木は自然に優しい二酸化炭素吸収システムです。
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