エジプトで軍事クーデターが起こりました。
2011年2月当時のムバラク政権は民主化運動によって
倒れました。それから1年後、選挙によってモルシ氏が選ばれ
ました。
ところが経済が不況となり、民衆の不満から大規模な反政府デモ
が起こっていました。
軍は武力を背景に、選挙で選ばれたモルシ大統領を追放。
憲法を一時停止し、最高憲法裁判所のマンスール長官を暫定大統領に
しました。
それだけ聞いていると軍が悪役のようですが、
どうなんでしょう?
イスラム原理主義派 対 世俗派 の構図を思い浮かべると
解りやすいかもしれません。
モルシ氏はイスラム原理主義「ムスリム同胞団」の人。
1年ほどの施策で経済がうまくいかず、世俗派・旧政権派の
不満がたまっていました。
そして反大統領デモ。軍は反大統領派と大統領の仲介をしようと
しましたが、大統領が拒否。
軍事クーデターになった。
そしてマンスール暫定大統領は世俗派の人。
近々大統領選挙を行うらしい。有力候補はエルバラダイ前IAEA
事務局長、とのこと。 エルバラダイ氏は世俗派だが、イスラム
各派にも人気があるそうです。
という経緯でした。
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