OPEC 減産緩和

 

OPEC は6月22日総会を開き、今まで続けていた協調減産を緩和することを決めました。

普通、そうなると原油価格は下落するはずです。しかし、このニュースが流れたあと WTI は5%上昇し、1バーレル69ドル台になりました。

 

なぜ? 専門家の分析によると

前回決めた減産幅は日量180万バレル。今回の緩和は100万バレルで決まりましたが足並みがそろわないおそれもあり、100万バレル弱の緩和になりそうです。

だから需給が思ったほど緩まない。

 

OPEC としては原油価格が下がると自国の収入が減るから困る。上がると米国のシェールオイルが出回るから避けたい。ということで微妙な価格コントロールが求められます。中東諸国は仲が悪いのにこういうことでは結束するんですね。

 

参考までに日本が買っているドバイ原油の価格は現在、FOB 1バーレル72ドル。

FOB 価格(Free On Board) とは 「本船積み込み渡し」 つまり原産国でタンカーへの積み込み料を含めた値段です。

 

WTI と ドバイ原油とは原油の質が違うため単純に価格の比較はできませんが、騰落の傾向は連動しています。

 

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