ZEV 規制はどうなっているか

 

ZEV とは - Zero Emission Vehicle - 走行中に排気ガスを出さない車 です。

  

自動車メーカーは電気自動車の開発、改良を急いでいます。

ヨーロッパの人たちはエンジン車が好きなのに。米国は長距離走行が多いのに。

 

ヨーロッパの人たちのエンジン車好きは、英・BBC が作っている車番組 「Top Gear」 を見ていると判ります。登場するのはエンジン付きの高性能車ばかり。電気自動車は無視されています。

 

なのに各メーカーが電気自動車に力を入れているのは、パリ協定を守るために ZEV 規制が強化されているからです。 

 ヨーロッパ各国はいち早く規制を決めました。

 

(安井至氏のサイトより)

ノルウェー:2025年までにガソリン・ディーゼル車販売終了(法案可決)
オランダ:2025年までに同様。しかし、詳細不明。
スウェーデン:2030年に、ガソリン・ディーゼル車販売終了(法案可決)
ドイツ:2030年までにガソリン・ディーゼル車販売終了。
インド:2030年には、ガソリン・ディーゼル車販売終了。
イギリス:2040年で、ガソリン・ディーゼル車販売終了
             +大気汚染のひどい道路へのディーゼル車乗り入れ規制。
フランス:2040年で、ガソリン・ディーゼル車販売終了

 

米国・カリフォルニア州は一定以上の販売数のメーカーに ZEV を14%(2017年現在)以上売ることを求めています。達成できなければ罰金。

ZEVとして認められるのは電気自動車、燃料電池車、PHVです。


燃料電池車より電気自動車のほうが作るのは簡単です。自動車メーカーが売れるかどうか懐疑的な電気自動車の開発に力を入れているのはこういう理由です。

 

電気自動車は確かに走行中には排気ガスを出しません。しかし、動力源である電気を作る段階で環境負荷をかけています。こんな一面的な環境政策は見直される可能性があります。

 

 

追記

ZEV規制 

中国は

2019年から新エネルギー車販売を義務付けると発表しました。

2019年が10% 2020年は12% 。新エネルギー車の対象は EV、PHEV、FCV です。

 

インドは

2030年までにガソリン車やディーゼル車の販売を規制し、100%電気自動車にする、と発表しました。

 

 

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