来年(2016年)4月に電力小売りが自由化されます。
今朝の中日新聞によると、それに合わせて東邦ガスが家庭向けに電力小売りに参入するらしい。
(東邦ガスは名古屋地区で都市ガスを供給している会社です。)
来年1月に中部電力が公表する新料金の発表を待って、それより安く設定するらしい。
いわば、後出しじゃんけん。
われわれ消費者にとっては歓迎ですが、私は割り切れないものを感じます。
東邦ガスはコスト計算を無視して中部電力より安くする、ということ。
それで採算が取れるのでしょうか。言葉を換えれば、中部電力はたくさん儲けている?
記事を読んでみると、東邦ガスの電源は、
・工場の自家発電で余った電力を買い取る
・自社工場で天然ガス発電設備を稼働させる
また、新聞記事では 「原発や大規模な火力発電所を持っていないので人件費や設備維持のコストがか中部電力より安く抑えられる」 という理由を挙げています。
それっておかしいだろう。 「原発や大規模な火力発電所を持っていない」 のはコスト安になる要因ではない、と思います。中部電力のように、大きな設備を持っていて償却が進んでいればコストが安くなる理屈です。
私の理解では、電力会社のような公共的な事業は大きな黒字が出ないような料金設定をしているはずです。
しかし上記のことをいろいろ考えると、中部電力は儲けすぎている。または、東邦ガスがセコイ。
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