私は休日に近所を散歩しています。その散歩コースに神社があります。その神社はどこかの大きな神社の末社かと思っていたら、地元の情報誌によると、延喜式（えんぎしき 平安時代に書かれた法律）の全国神社一覧に載っている由緒ある神社だそうです。
毎週日曜日、いつもの時間に家を出ると９時頃その神社に着きます。すると必ずと言っていいほどお参りしている女性と居合わせます。ちょっと年配で、がサラサラの髪を肩まで伸ばして、フワフワのスカート、休日なのにドレッシーな姿です。祝詞（のりと）かなにか、つぶやきながら長いことお祈りしています。
私はお賽銭を入れて、頭を下げて、先に帰ってきます。長い参道を下りてふと振り返ると、あれ？ いません。出口はこちらだけなのに。
それだけです。でも彼女に会うと、お互いに今週も元気でよかったねと、なんだか幸せな気持ちになります。
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