最近、時々四国へ行っています。四国88か所霊場巡礼をやっているからです。
弘法大師・空海にゆかりのあるお寺88か寺に順番が付けてあり、順に回ると道順が良く、道標も整備されています。
1番札所から88番に向かって順番に回ることを 「順打ち」、逆に88番から1番に向かって回ることを 「逆打ち」 と言います。
逆打ちをやるとご利益が高い、と言われています。そのわけは
「 弘法大師は今でも四国霊場巡りを続けている。順打ちで。だから順打ちで回ってはいつまでたっても弘法大師に追いつかない。逆打ちで回ればどこかで弘法大使に会える。」 (*)
そして、今年はうるう年。そして60年に1度の丙申(ひのえさる)の年。
「うるう年、丙申の年に逆打ちをやるとご利益が高い」
なぜ? こんな言い伝えがあります。
「昔、衛門三郎という豪農が訪ねてきた托鉢僧を追い返した。後でそれは弘法大師であったことが判る。その後、家族に不幸が続いた。後悔した衛門三郎は弘法大師を追いかけて順打ちを何回もしたが出会えなかった。考えた末に逆打ちをし、やっと出会え、許しを乞うた。それが西暦832年、丙申の年、うるう年だった。」
ん? ちょっと待てよ。日本に太陽暦が導入されたのは明治になってから。当時、うるう年は無かったのでは? まあいいか。
(*)
高野山へ行くと 「弘法大師空海は今でも奥の院で修行をしている」 と言い伝えられています。さすがスーパースター・弘法大師、ひっぱりだこですね。
・