病気の予後のために時々病院に通っています。
私が診察を受ける部屋の隣がリハビリ訓練室になっています。
脳の病気で機能がマヒしている人。老化で運動能力が落ちている人。
事故でしょうか、若いのに体が不自由な人。いろんな人がみえます。
見るともなく(じろじろ見るのは憚られるので)見ていると、
色々考えさせられます。人生の苦悩について。
なりたくて不自由になった人など居ないのに、みなさん勤めて
平静で明るくふるまっておられます。だから余計に悲しい。
お釈迦様は、生きていくうえでの苦悩を「生老病死」とおっしゃい
ました。現代では、それに事故による怪我も加わりました。
ところで、「老、病、死」が苦悩であることは解りますが、
「生」はなぜ苦悩なのでしょう?
仏教では、
「生まれてくる時にはまだ前世の記憶を持っている。あの苦しい
一生がまた始まるのか、と思うと悩ましい」
ということらしい。
そして
「人生における苦しみは、来世で仏になるための修行」
であるということです。
うーん。
お釈迦様って、うまいこと言うなー。
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