自動車業界のニュースです。
フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA) がルノーへ経営統合を申し出ました。FCA は厳しい国際競争に単独では生き残れない、と判断し国際協業を申し出たようです。
FCA は、フィアット、クライスラー以外に、マセラティ、アルファ・ロメオ、ジープというブランドを持っている大きな企業グループです。とはいえ世界的には売れていない車種が多く、苦しいのでしょう。
日本人自動車評論家で海外に居住し海外事情に詳しい人(大矢アキオ氏)が面白い例え話を書いていました。
「『ドラえもん』のキャラクターに例えれば、ジャイアン(ルノー)とスネ夫(FCA)がほったらかしておいた宿題(EV、自動運転)を、のび太(日産、三菱)にやれと迫るような力関係が、今からイメージできる」
なるほど。よくわかります。
・・・
ルノーはフランス政府の影響力が大きい会社です。日産も三菱も傘下に置こうとしています。それに加えて FCA も。
フランス政府は歓迎か、と思ったら 「フランス政府の反対の意向を受けて統合提案を撤回」 だそうです。
「日産が反対した」 というニュースも流れています。
フランス政府は 「ルノーへの出資比率を下げてもいい」 と言ったとも。
よくわからん。もうすこし情報が整理されるのを待ちます。
私の直感では、ジャイアンの母ちゃん(フランス政府)が主導権を握っているような。
・・・
追記
ルノーとFCAの統合はもともと信頼関係にあった両社トップが進めたもので、その承認を決めるルノー取締役会にフランス政府が延期を求めた。その理由が 「日産の賛成が得られていない」。それに反感を持ったFCAが統合提案を撤回した。
早い話が、フランス政府は民間企業に口出し過ぎる、ということのようです。
・