TPP合意内容

 

TPPが大筋合意しました。批准には各国で国会の承認が必要です。

 

その内容を概略書いておきます。(中日新聞の記事より)

 コメ 関税は維持 米豪からの無関税の輸入枠を新設

    無関税枠は13年目以降米国から7万トン、豪州8400トン。

 牛肉 16年かけて関税を引き下げ。38.5%⇒9%

 豚肉 10年かけて関税撤廃または引き下げ

 鶏肉、鶏卵 11年超かけて関税撤廃

 小麦 実質的な関税を引き下げ

 バター 低関税輸入枠を設定

 ワイン 8年かけ輸入関税を段階的に0に

 水産物 アジやサバなど最長16年で関税撤廃

 食の安全基準 基準を開示し不満が有る場合は協議し180日以内に解決

 自動車 米国の関税を25年目まで維持

 自動車部品 米国、カナダの関税の大半を即時撤廃

 工業製品 家電や化学品など関税即時撤廃

 著作権 保護期間を50年⇒70年延長  著作権違反を非親告罪

 サービス産業 海外進出を自由化

 ISDS条項 投資家と国家の紛争解決条項を採用 

 

コメについて詳しく書きますと

関税778%は維持。従来のミニマムアクセス77万トンに上記の7万8400トンが上乗せされる。

日本の米消費量は年間770万トンくらい。

 

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TPPは基本的に参加国の関税を撤廃してそれぞれの国の得意分野を伸ばそうという制度。日本でいえば得意分野は工業製品、不得意分野は農業、ということになります。

しかし、農業に生きる道はあります。おいしい安全な農産物なら高くても売れるでしょう。

 

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