中東情勢を見ていて思うこと

 

イラクイスラム過激組織・ISISが攻勢に出ています。

 

マリキ政権の政府軍も防戦に出ていますが、なにしろ相手は

命を惜しまない兵ですから手ごわい。

 

いくらイスラム教原理主義に忠実でも、死ぬことを厭わない人

というのは欧米人には理解できない。私たち日本人にも共感

出来ません。日本では昔そんなこともありましたが。

 

周辺国も頭を痛めているようで、シリア・アサド政府もISIS

本拠地への空爆を実施しました。パキスタンもISISへの

圧力を強めています。

 

米国はイラクへの出兵はしなかったものの軍事顧問団を

派遣しました。

 

中東地域はイスラム教・スンニ派、シーア派クルド人

三つ巴で国境を越えての混乱が起こっています。

 

イラク・マリキ政権はシーア派、過激派はスンニ派が主体

です。一方でクルド人は独自の国を樹立する隙をうかがって

います。

 

国際社会ではマリキ政権に対して、

「来月1日に議会が招集されるまでに、あらゆる政治勢力が協力し、

 新しい首相と大統領、それに議会の議長を選出すべきだ」

として挙国一致の政治体制を取り戻すよう呼びかけています。

 

 

私はイラクの情勢を見ていて思います。

フセイン時代は彼の威力によって3派とも抑えられていた。

フセイン政権崩壊後は米国が駐留して、抑え込んでいた

・米国が撤退した後、今のような混乱が起こり始めた

 

ああいう難しい地域を統治するには、

・カリスマ的独裁者 か、

・軍事力 か、

・人徳のある統治者が3派を融和させる か、

でしょう。

 

国際社会は3番目を期待しています。

 

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