この連休、ヒマなので北海道のブラックアウトについて考えてみました。
こんな記事を見つけました。
書いた人については失念しましたが、内容から推測すると電力に詳しい専門家のようです。
「泊原発が稼働していてもブラックアウトは防げなかった。」
いろいろ専門的な言葉が使ってありますが、よく読むとその理由は
1.泊原発は原子力規制員会の認可が下りていないから稼働できない
2.泊原発のうち1基(出力96万kw)が動いていたとしても過負荷から緊急停止していた
私が指摘するまでもなく、この論理は破綻しています。
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ここで改めて現状を把握します。
北海道全土の電力需要は地震直前、最大(1日のうちの最大需要)で 380万kw 地震後、道民に節電を呼び掛けた結果、昨日(9月14日)の需要は最大 345万kw。
泊原発 出力 207万kw
苫東厚真火力 出力 165万kw
他の火力発電所5か所合計出力 225万kw
水力発電 他 170万kw(推定)
地震の直前、泊原発は停まっていました。他の発電所での発電能力はフルで560万kw。老朽化した火力発電所が多いですから全部フル稼働はできない。順次点検改修しながら電力需要を賄っていたわけです。
そんななか、地震で苫東厚真火力が緊急停止。そりゃあ継続給電は無理でしょう。
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北海道の冬は寒い。電力需要は大きくなります。昨年冬の最大需要は525万kwでした。
原子力規制委員会の皆さん、大至急、泊原発の審査をして稼働をさせてやってください。北海道知事も地元住民も反対はしないでしょう。
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