ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン International Campaign to Abolish Nuclear Weapons) がノーベル平和賞を受賞しました。
授賞式で被爆経験者・カナダ在住のサーロー節子さんが演説しました。
私の心に響いたのはここ。
「核武装国の政府の皆さんに、そして、『核の傘』 なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに申し上げたい。~~ あなたたちは皆、人類を危機にさらしている暴力システムの不可欠の一部分なのです。~~」
ところが、核保有5大国の大使は授賞式を事実上ボイコットし、授賞式を欠席しました。その論理は 「安全保障環境の現実を無視している」。
日本は在ノルウェー大使が出席しました。そして河野外務大臣と菅官房長官は同じ意味の発言をしています。
「ICANが推進した核兵器禁止条約は、日本政府のアプローチとは異なりますが、核廃絶というゴールは共有しています。」
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私はサーロー節子さんの演説に賛同します。
そもそも、核保有国が言う
「俺たちは持っているけどお前らは持つな」
バカな理屈です。それを国際社会が認めていることもおかしい。もっとも
「国際社会」 を構成している主要国は核保有国なんだから仕方ないか。
しかし、核5大保有国の言う
「世界平和は微妙な軍事バランスの上で成り立っている」
は厳然たる事実。
北朝鮮が国民生活を犠牲にしてまで核を持ちたがる気持ちも理解できます。
(*)核保有国
米国 ロシア 中国 英国 フランス の5大国
それに インド パキスタン イスラエル ご存知・北朝鮮 とみられています。
これらの国々を総称して 「核クラブ」 と呼ぶ。
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