核兵器廃絶にむけて

 

ICAN核兵器廃絶国際キャンペーン International Campaign to Abolish Nuclear Weapons) がノーベル平和賞を受賞しました。

 

授賞式で被爆経験者・カナダ在住のサーロー節子さんが演説しました。

私の心に響いたのはここ。

核武装国の政府の皆さんに、そして、『核の傘』 なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに申し上げたい。~~ あなたたちは皆、人類を危機にさらしている暴力システムの不可欠の一部分なのです。~~」

 

ところが、核保有5大国の大使は授賞式を事実上ボイコットし、授賞式を欠席しました。その論理は 「安全保障環境の現実を無視している」。

 

日本は在ノルウェー大使が出席しました。そして河野外務大臣と菅官房長官は同じ意味の発言をしています。

ICANが推進した核兵器禁止条約は、日本政府のアプローチとは異なりますが、核廃絶というゴールは共有しています。」

 

・・・

 

私はサーロー節子さんの演説に賛同します。

そもそも、核保有国が言う 

「俺たちは持っているけどお前らは持つな」

バカな理屈です。それを国際社会が認めていることもおかしい。もっとも

「国際社会」 を構成している主要国は核保有国なんだから仕方ないか。

 

しかし、核5大保有国の言う

「世界平和は微妙な軍事バランスの上で成り立っている」 

は厳然たる事実。

北朝鮮が国民生活を犠牲にしてまで核を持ちたがる気持ちも理解できます。

 

 

(*)核保有

米国 ロシア 中国 英国 フランス の5大国

それに インド パキスタン イスラエル ご存知・北朝鮮 とみられています。

これらの国々を総称して 「核クラブ」 と呼ぶ。

 

 

日産リーフ試乗記

 

日産の電気自動車・リーフがモデルチェンジしました。

注目は 「e-ペダル」。 アクセルだけで発進から減速、停止までできるという優れもの。自動車評論家の皆さんも絶賛です。

「これに乗ったら他の車に乗れなくなる」

 

へえー、そんなにすごいの?

好奇心旺盛な私は販売店に行って試乗してきました。買う気もないのに。迷惑な客です。

 

e-ペダルの感想

アクセルを離すと他車より強めにエンジンブレーキが掛かります。そのままアクセルを離していると停まります。急停止ではなく自然に。だから緊急の場合はブレーキが必要。そんな感じです。

 

私の普段の運転方法は、前方の信号が赤だったらアクセルを離して惰性で減速して信号の前でブレーキを踏んで停まります。

 

運転は緊張の連続。そんな中でアクセルを離した惰性運転は少しだけ緊張から解放されるひと時です。

 そんな私には向いていないシステムです。アクセルを離したら停止してしまうから。惰性が利用できないシステムです。アクセル開度を常に意識していないといけません。

 

これに慣れるとブレーキを使わなくなります。e-ペダルがついていない車に乗り換えると 「あれれー、停まらない。そうか e-ペダルじゃないんだ」 それに気づいてからブレーキを慌てて踏む。というわけで一瞬ブレーキが遅れるでしょう。危険です。

 

評論家の言う 「他の車には乗れなくなる」 は正しい。違う意味で。

 

・・・

 

日産さんケチつけてすいません。新しい技術には抵抗はつきものです。

もちろん画期的な技術です。頑張ってください。

 

なぜ助成金詐欺は多発するのか

 

時々助成金詐欺のニュースに接します。詐欺に関わるのは大学教授だったり大企業の研究職だったり。

どうして助成金詐欺は多発するのでしょうか。

 

今回も世界的に有名なスーパーコンピューターを開発した会社の社長が詐欺をした、と報道されています。それによるとスーパーコンピューター開発のための研究費を7億7200万円と水増しし、4億9900万円を不正に受け取っていたそうです。

 

・・・

 

私も一時期、研究開発助成金に関わっていましたので事情は推察できます。

ご本人の名誉のために書きますが、あれは私利私欲、自分の懐に入れたわけではないでしょう.

 

 基本的に研究開発助成金は、研究開発に使う金額の半額とか2/3とかが補助されます。私企業であれば 「研究開発に助成金がもらえればありがたい」 で済みます。

 

ところが大学とかNPO法人など収入が無い団体は困ります。

例えば半額助成の場合、残り半額を自分で工面しなければなりません。収入が無いのに。そこでどうするかというと、研究開発予算を水増ししてその半額をもらい。その範囲内で使います。

 

助成金を出す側・国としても、新たな研究開発ですから予算の妥当性をチェックしづらい、なぜなら前例が無く、比較が難しいという面もあります。

 

この制度の趣旨は理解できます。研究開発に真剣に取り組んでもらうために 「半額は自己負担でやれ」 ということでしょう。しかし、もともと真面目に取り組んでいる団体にとっては困ったものです。

 

上記のニュースのようなことが起きる土壌があります。

 

NHK受信料判決 2紙の論調は

 

最高裁NHK受信料について合憲判決が出ました。

 

私はいつも中日新聞日本経済新聞を見ています。2紙のこの判決についての論調に微妙に差があることに気づきました。

 

中日新聞

1面で

NHK受信料 合憲」

「テレビ設置で支払い義務」

社会面で

「欧州や韓国では法に支払い義務」 

NHK改革に寄与しない」 と、被告弁護団が不満。

 

日本経済新聞
NHK受信料 『合憲』」 と、ここまでは同じですが
「一方的徴収には歯止め」
それによると最高裁
「(受信契約は)NHKが契約を申し込んだ時点で成立はしない」

としています。

 

2紙を比較すると、中日新聞NHK寄りの論調です。

どうした?中日新聞。反権力の旗手じゃなかったのか。

 

天皇陛下退位 祝日はどうなる

 

天皇陛下の退位が決まりました。2019年4月30日退位、新天皇の即位は2019年5月1日。

 現天皇の誕生日は12月23日、新天皇の誕生日は2月23日です。

 

過去の例によれば12月23日は天皇誕生日ではなくなりますが、別の名称の祝日になる可能性があります。

しかし、12月23日といえば年末、それも給料日前で経理担当者は給料の計算、銀行は支払い手続きで大忙しの頃です。何らかの配慮がなされる公算もあります。

 

そして2019年5月1日は即位の礼で1年限りの祝日になる可能性があります。

5月1日といえばゴールデンウィークの真っただ中。メーデーで休日にしている企業もあります。

 

2019年の祝日は今後確定するのでしょう。

カレンダーを作っている人たちは年が変わるとすぐ来年(2019年)のカレンダーの印刷を始めます。「早く決めてくれよ」 って焦っているのでしょう。

 

・・・

 

しばらく前、日本が好景気に沸いて、諸外国から 「エコノミックアニマル」 「日本人は働きすぎだ」 とやっかみ気味に批判されていました。それに対応して政府はいろいろ口実をつけて祝祭日を増やしてきました。

 

しかし、もういいでしょう。

祝日を増やすのはここらで止めたらどうでしょう。

 

国家戦略特区 についての疑問

 

愛知県幸田町無人運転車のテストをします。運転席に人が居ない状態で公道を走らせるそうです。(レベル4)

 

運転席に人が居ない状態での運行は法的に認められていないため、愛知県が国家戦略特区に指定し実現しました。12月14日の予定です。

 頑張ってください。

 

ところで気になったのが 「国家戦略特区」 というやり方。

 

私は思います。緩和できる規制なら全国に広げるべきです。一地方だけに規制緩和をするのは不公平。声の大きい団体にだけ門戸を開く、って良くないでしょう。

 

想像するに、こういう趣旨でしょう。

「特区で規制緩和して様子を見て、問題なければ全国に広げる」

 

首相官邸は 「岩盤規制・緩和の突破口」 と言っています。
そうか。安倍首相も努力しているのか。

 

言うなら今のうち作戦

 

各社で不正検査や検査データ不正表示が次々発覚しています。

記憶にあるのは

東洋ゴム 三菱自動車 神戸製鋼所 日産自動車 スバル 三菱マテリアル 東レ 商工中金

 

内容を見ると(私の勝手な解釈では) 役所の過剰な規制、民間どうしの品質基準 など同情できる内容もあります。

 

他の会社でも、社内調査で不正が発覚して、

 「どうしよう?」 

 「公表したら大騒ぎだぞ」

と悩んでいるところもあるでしょう。

 

言うなら今のうち。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」 ですよ。

 

ということで、コンプライアンス違反はもっと出てくるかも。

 

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