中国の全国人民代表大会が3月5日開幕しました。
冒頭で李克強首相の政府活動報告演説が行われました。内容は
・今年のGDP成長率6.5%(昨年目標は6.5~7% 実績は6.7%)
・香港独立に前途は無い
・台湾独立に断固反対
・経済のグローバル化が発展するよう導いていく
「経済のグローバル化~~」 はトランプ大統領を意識したものでしょう。
注目は
・GDP成長率を引き下げた
・習氏が 「核心」 と呼ばれた
・国防費が1兆元(16兆円余)を突破した
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中国が韓国への観光客を抑制しています。具体的には自国内旅行業者に韓国旅行商品の販売を中止するよう指示しました。
理由は韓国が米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)の設置を決めたことに対する報復のようです。
そういえば台湾も、中国と距離を置く考えの蔡氏が総統になってから中国からの観光客が激減しています。
韓国と台湾が中国からいじめられています。しかし日本も対岸の火事だと無視できません。日本から多くの企業が中国に進出しています。観光業も中国からの観光客で潤っています。
一旦モメゴトが起これば日本も同じ目に合うでしょう。モメゴトの種はいろいろあります。どうしたら良いか。
少しづつ、目立たぬように、中国から撤退しましょう。そして内需を拡大しましょう。
ややこしい国が隣に在る、ということを意識するべきです。
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いまやドライブには欠かせないカーナビ。それを世界で初めて実用化したのはホンダでした。
ホンダが作った 「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケーター」 が米国電気電子学会(IEEE)のマイルストーンに認定されました。
1981年発売のアコードにオプションとしてつけられました。
GPSの無い時代です。作動原理は、透明なロードマップをセットしたブラウン管に車の走行軌跡が表示される、というもの。
そういえば思い出しました。好奇心旺盛な私は 「どんなのだろう」 と覗いてきました。すごいアイデアだと感心した記憶があります。しかし精度は良くなかった。
あれから36年経ったのですね。
「技術開発は成熟するまであたたく見守ってやるべき」 私の持論です。
これはその成功事例です。
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紙の書籍が売れていません。単行本はもちろん雑誌も売れていない。昔から読まれていた雑誌が次々に休刊しています。
原因は本を買わなくても Net で情報が取れること。
ところが、驚くニュースが流れてきました。Net 情報誌 「R25」 が休刊するらしい。親会社はリクルートと電通だそうです。その親会社の判断で休刊とか。理由が書いてありませんが、きっと儲かっていなかったのでしょう。
「R25」 は無料なので私も時々見ていました。そして紙媒体も無料で駅売店などに置いていたそうです。
考えさせられる出来事です。
紙の本が Net 情報紙に負けそうになっています。その Net 情報誌も 「儲からないから」 休刊。このあとどうなるのでしょう。
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同じような事情が小売り業界にも当てはまります。
中小都市に大型スーパーが開店して、街の商店が駆逐されました。ところがその大型スーパーが 「儲からないから」 閉店したら、その町の住民はどこで買い物をしたら良いのでしょうか?
「利用してくれる人が居れば赤字でも頑張る」 という浪花節は流行らない、というかやっていけない資本主義=自由競争社会。
「儲からないからやめろ」 と上から言われたら逆らえない。悲しいですね。
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現地時間2月28日、トランプ大統領が初の施政方針演説を行いました。
大統領就任が1月20日ですから、準備に時間がかかりました。きっと政権内部で政策のすり合わせに手間取ったのでしょう。
選挙期間中のあの強烈な発言と実際の施政方針との整合性には苦労したのがうかがわれます。
そう思って内容を見ると、当選前後の過激な発言と比べるとだいぶ穏健になった感じがします。
・法人税減税 税率に言及せず
・個人所得税 「巨額の減税を提供する」
・インフラ投資 1兆ドルの投資承認を議会に求める
・成長戦略 「経済のエンジンを再起動する」 「数百万人の雇用を生む」
・「自由貿易を信じているが、同時に公正な貿易でなければならない」
・IS掃討 「イスラム世界を含む同盟国とともに取り組む」
・安全保障で同盟国に応分の負担を
・国防費の増額
・NATOを強く支持する
・テロ対策強化 入国審査厳格化
・不法移民規制 南部の国境の壁建設開始
・オバマケア撤廃 代替策導入を議会に提案
・「ささいなことで争う時は終わった」
「自分自身を、未来を、そしてもう一度米国を信じて欲しい」
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