電気自動車は仮想発電所

 

日本経済新聞・今日(1月22日)の記事より)

VPP(仮想発電所)と言うらしい。ヨーロッパで行われています。

自然エネルギーでの発電は発電量にバラつきが大きい。それを埋める手法です。

 

昼間営業用に使った電気自動車を夜間、電力回線につないでおく。その電気自動車のバッテリーはゼロになっていることは少ないので、市中での電力が不足したとき電気自動車から供給し、市中で電力が余っている時に電気自動車に充電する。結果として翌朝までに電気自動車はフル充電でき、市中の電力需要も満たす、という手法です。

 

デンマークのある企業ではこの手法で電気自動車1台当たり年間16万円の収入があるそうです。

 

なるほど。うまく考えたな。

しかし考えてみれば、その電気自動車が前日使った電力は補充されているわけです。つまり電力需給としては需要側です。それで収入があるのは不思議。たぶん自然エネルギー発電のバラつきを埋める補完電源として電力会社から優遇されているのでしょう。

 

・・・

 

電気自動車のバッテリーの能力は、およそ一般家庭の2日分の電力を賄えるそうです。

そのうえ PHV (プラグインハイブリッド車)ならガソリンを補給すれば長期間、電源にすることができます。

日本でも災害などで停電したとき電気自動車を持っていれば家庭で電気が使える、というメリットがあります。

電気自動車の意外な活用法です。

 

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