ブラックアウト

 

6年前、全原発が止まった時こんなことが言われていました。

「電力需要に対して発電が不足したとき何が起こるか? 周波数や電圧が不安定になる」

そこまでは知っていました。それよりひどくなるとどうなるか? 北海道で現実になりました。全電源停止、「ブラックアウト」 と言います。

 

この胆振東部地震で北海道の電力需要の約半分を発電していた苫東胆振発電所(出力165万kw)が揺れで緊急停止しました。

火力発電所は需要量に従い発電量を自動調整しますが、今回は他の発電所に掛かる負荷が大きすぎたため、設備を守るために他の発電所も全て止まってしまいました。

 

私たちの暮らしは、電気は止まらないことが前提で成り立っています。高層ビルでは水道さえ出なくなります。もちろんエレベーターも動きません。

生活さえも 「ブラックアウト」 してしまいます。

 

・・・

 

泊原発(出力207万kw)が動いていればこんなことにはならなかった」 そういわれてます。

 

各電力会社は原発が止まってから、火力発電所をフル稼働させて電力需要を賄っています。原発に反対する人たちは 「それ見ろ、原発が無くても不自由ないだろう」 といいます。

 

しかしギリギリの需給で動かしていて、そんな中でこういう事故が起こるとこうなる。貴重な教訓です。

 

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