名古屋城天守閣についての問題2つ

 

名古屋城本丸御殿が完成しました。次は天守閣の改築です。

耐震強度不足が指摘されており、ついに天守閣への入場が止められました。

河村市長の決断力とやる気を見せられた場面です。

 

天守閣は木造にするように決まりました。しかし、業界が心配しているのは 「国産ヒノキの大径木が集まるか?」 です。

集材を始めるようで、既に市議会で予算も確保されました。見えないところには外材も使う計画ですので何とかなりそう。

 

・・・

 

もう一つの問題が 「バリアフリー化」。 木造天守閣にはエレベーターが作れない、として河村市長は障害者団体と話し合い、「エレベーター以外の方法を使いたい」 と提案しましたが障害者団体側は納得せず、物別れでした。

 

困った市長は監督官庁である文化庁に相談に行きました。文化庁は 「障害者団体の理解を得て丁寧に対応する」 よう求めました。まあ、きれいにかわされた感じです。

 

私は思います。どんな交渉事でも団体同士の交渉なら 歩み寄り出来る権限を持った代表が出席しなければ話は進まない。

河村市長はその権限を持っていますが、障害者団体の代表にはその権限が無い。その代表はうかつに歩み寄れない。当初の要求を繰り返すだけ。

 

河村市長はどうすべきか。丁寧に事情を説明して、あとは市長の決断。それしかないように思います。

 

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