原発ゼロ法案

 

小泉純一郎細川護熙、両元総理が 「原発ゼロ法案」 を準備しています。

「直ちに原発を全て停止し、自然エネルギーで代替する」

という趣旨らしい。

 

かっこいい。

けど、その可能性を考えてみました。

 

・・・

 

日本の電力需要は約1億kw。

そのうち原発の出力は合計約4000万kw(現在、大半が止まっています)

 

自然エネルギーについては民間事業者が頑張って増やしています。

しかし、現状では 太陽光  8000kw

         風力    300kw

         中小水力   80kw

         地熱      8kw

         バイオマス 400kw

         合計   8800kw

 

これらの問題点を指摘しておきます。

・太陽光

まだ増える余地はありますが、使い終わった後のパネル処分について検討されていない

・風力

低周波騒音の苦情が出ている。洋上風力は可能性がある。送電損失を無視すれば有望。

・中小水力

しょせん「中小」。大きな影響は無い

・地熱

無視できるレベル

バイオマス

民間事業者が頑張って発電所を作っている。しかし、燃料のバイオマスの自給は無理。

大半を輸入燃料に頼るのはいかがなものか。

 

・・・

 

ということで、自然エネルギーで日本の電力需要を賄うのは絶望的。

 

もう一つの問題点は、自然エネルギーは高コストであること。現状では自然エネルギーの占める割合が小さく 「賦課金」 は目立ちませんが、自然エネルギーの割合が大きくなれば高額になります。

 

小泉さんは、郵政民営化の時にも感じましたが、国民の共感を得るキャッチフレーズを作るのがうまい。しかし、あまりにも現実を見ていない。

細川さんも・・・まあ、いいか。

 

 

追記

新聞記事をよく読むと

自然エネルギーを2030年までに全電力の50%以上、2050年までに100%を目標に」

と言っています。 

 

無理!

 

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