なぜ物価を上げたいのか

 

日銀・黒田総裁が「消費者物価上昇2%」 という目標を 「2019年度ころ」 に先送りしました。「残念だ」 と。

 

実績(前年比)は

・生鮮食品及びエネルギーを除く総合物価はほぼ横ばい

・生鮮食品を除く総合物価ではプラス0.4%

 

上がらない原因について黒田総裁は 「消費者のデフレ心理」 としています。

しかし私は思います。原因は石油価格の下落だろうと。

指標では 「エネルギーを除く」 としていますが、あらゆる製品の製造コストや流通コストに石油価格は影響します。その石油価格が下がっていればコスト(⇒ 販売価格)も下がるはず。

 

おりしもガソリン価格は反転・上昇を始めています。

がんばれ黒田さん。

 

・・・

 

そもそも、なぜ消費者物価を上昇させたいか?

消費の拡大が目的でしょう。私たちが買い物を決断する時、「来年になれば価格はもっと下がる」 と思えば買い控えるでしょう。

 

しかし上昇目標2%は達成できなくとも、下がってはいない。デフレの克服、これが重要だと思います。買い控えは起きにくいです。

 

マスコミは 「アベノミクス限界」 と言っていますが、そうでしょうか。

 

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