この3月、米国の対日貿易収支が大幅赤字だったそうです。
トランプ大統領が何を言い出すか、日本政府はヒヤヒヤでしょう。
以前から経済評論家が言っています。
「貿易収支が赤字でも黒字でも最終的な国際収支はゼロになる。騒ぐ必要はない。」
意味がよくわかりません。ヒマだったので国際収支を勉強してみました。
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国際収支は
経常収支+資本移転終始+金融収支 の合計です。
経常収支は 貿易サービス収支+第1次所得収支+第2次所得収支
金融収支は直接投資+証券投資+金融派生商品+その他投資+外貨準備
にそれぞれ区分されます。
IMF が定めたマニュアルによって各国が国際収支を計算して報告することになっています。
そのマニュアルは
国際収支=経常収支+資本移転収支ー金融収支+誤差脱漏=0
となっています。式を変えれば
経常収支+資本移転収支+誤差脱漏=金融収支
それではどうして国際収支(資本収支と誤差を無視すれば、経常収支ー金融収支)がゼロになるのか?
例えば日本企業が輸出してドル代金を受け取ると、輸出が経常収支の黒字と記録され、ドル代金受領による金融資産の増加が同額の金融収支の黒字となるため、差し引きゼロになるわけです。
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専門家が言うように 「国際収支はゼロになる。慌てる必要はない。」 なのです。しかし内容を見るとやっぱり経常収支は黒字のほうが良いことがわかります。
だから米国が慌てるのです。
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