毎日配達してくれる新聞。ありがたいことです。
私の地元・ 名古屋市では、古紙回収日が近づくと 「持ち去りは違法です」 と大きく書かれた紙が新聞と一緒に配達されます。
回収場所へ古新聞の束を出すとき、一番上にこの紙を付けるのです。 市が回収する前に古紙回収業者が持ち去ってしまうのを防ぐためです。
家庭ごみを処理する責任は地元市町村にあります。
とはいえ、処理責任があるというだけで、市町村に所有権が有るわけではありません。
合理性の観点からこの問題を考えてみました。
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古紙回収業者が無料で持ち去る、ということは、古紙がその業者の手間賃以上に高く売れることを意味します。売り先は古紙を使用する製紙会社または輸出業者でしょう。
一方、「市が回収」 といっても、実際には市から委託された運送業者が回収するのですが、その手間賃は市から出ているのでしょう。
煎じ詰めれば、市町村と民間回収業者による古紙の取り合いの形になっています。
そして今のところ、「持ち去りは違法」 という公的指導によって市町村が優位に立っています。
しかし、公共事業と民間事業との競争。とすれば、効率は民間に軍配が上がります。民間が勝手に持ち去ってくれれば、市町村としても仕事が減ってありがたいはずです。
同じことが空き缶の持ち去りにも言えます。
大目に見てあげましょう。
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