書店員の不安

 

佐佐木定綱氏がこんな歌を詠まれたそうです。

「十年後存在しないかもしれない本と言葉と職種と我と」

 

私は昔、短歌をかじったことがあります。皇居の歌会始に応募するという不純な動機で。そんなわけで、佐佐木定綱氏の名前と、短歌の大御所であることは知っていました。しかし、彼が書店員であることは知りませんでした。

 

そうでしょうねー。書店の将来は厳しいでしょうねー。

考えてみたら私も本は、およそ半分は Amazon で買っています。半分は書店で買いますが。

 

そう考えたら書店の売り上げは半減、というか、電子書籍の普及で、もっと減っているかも。

 

書店員の皆さんは将来に不安を持っていることでしょう。

しかし、頑張ってください。書店の本棚の間をブラブラ歩いて、世の流行を掴む、気になった本を買う、そういう楽しみを残しておいてください。

 

しょせん、Amazon で買うのは題名が決まっている本だけです。

誰かが言っていました。

「書店の通路を歩いていると 『本が呼ぶ』」

この感覚、わかります。

 

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