豊洲溜まり水からヒ素 その考察

 

豊洲市場候補地の盛り土問題。盛り土していないコンクリート舗装した床に水が溜まっています。果たして地下水が漏れたのか、雨水か、成分を分析すれば判るはず。

 

というところで、東京都より早く共産党東京都議団が独自に分析した結果がでました。

  ヒ素:0.004mg/リットル (環境基準 0.01mg/リットル)

  ベンゼン、シアン、六価クロム:検出されず

 

・・・

 

ヒ素(As)について

ヒ素は自然界に一定割合で存在します。砂と砂利を使ったコンクリートから出ることはありうる。環境基準以下なら問題ない。(何のための環境基準だ)

また、海洋生物にはもともと多く含まれます。「生物濃縮」 が行われている、と見られています。新市場でのモメるタネになりそう。イヤな予感がします。(*)

 

ベンゼンについて

共産都議の一人が記者会見で 「ベンゼンは揮発性が有るので既に揮発したか」 と言っています。

わかっているじゃないか。土壌からベンゼンが見つかっても、ほっとけば揮発して無くなってしまうもの。大騒ぎすることじゃない。

 

・・・

 

さて、東京都が行う分析でどんな数字が出るか、楽しみ。

 

この際、中立公正な科学者に判断してもらうべきです。ただしどちらかの派に肩入れして自己顕示したがる科学者も多いのでご注意。

 

「移転推進派」 対 「反対派・共産党」 対 「小池知事」 三つ巴の攻防。

どうなるか。面白くなってきました。私にとっては、しょせん対岸の火事ですけど。

 

 

(*)自然界におけるヒ素含有量

    土壌に 0.1~40mg/kg

        (鉱物の種類によって異なる。火山由来の鉱物が高くなる)

    魚類・マアジに 25.6μg/g

    海藻・テングサに 10.8μg/g 

  出典は省略しますが、手元に資料はあります。

 

 

9月21日追記

公明党市議団が独自に水質検査したところ、シアン化合物が検出されたらしい。

シアン化合物として有名なのは、シアン化カリウム(青酸カリ)、アクリルニトリルなど。自然界には存在せず人工的に作られたものでしょう。地下水が上がってきた可能性があります。

しかし、共産党の調査では検出されませんでした。さて、東京都の調査では出るのでしょうか。

 

また追記

問題のシアンですが、環境基準には 「全シアン:検出されないこと(定量限界0.1mg/リットル)」となっています。つまり定量限界ギリギリで在った、ということ。

測定精度の問題も有りそう。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加