落語全集で知識を蓄えた

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
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青春の一冊? しばらく考えた末に一冊の本を思い出しました。

 

「落語全集」 昭和4年発行 野間清治

 

古典落語を文字化した本です。父親の本箱から見つけて何回も読みました。

野間さんといえば講談社ですが、講談社の名前は出ていません。

 

ちょっと古い庶民の生活が生き生きと描かれています。そして役に立たない知識もたくさん得られました。

 

例えば 「寿限無」 という落語に 「ごこうのすりきれ」 という言葉が出てきますが、どういう意味かご存知ですか。

 

・・・

 

自分の子供が生まれた大工の熊さん。大喜びで、長生きしてほしいと願って縁起の良い名前を考えます。その中の一つ。

 

天女が100年に一度舞い降りてきて、いつも同じ岩に羽衣を掛けてひと休みする。すると岩が少しづつすれて、やがて擦り切れる。その擦り切れるのにかかる時間を1劫という。それが5劫といえばとてつもなく長い時間。

子供にそれくらい長生きしてほしいという親の願いを込めた名前です。

 

・・・

 

私はこの話が大好きです。くだらんけど、子供が出来た喜びと親の愛があふれています。

 今でもこの寿限無のフルネームを暗唱できます。

 

じゅげむじゅげむ ごこうのすりきれ かいざりすいぎょの すいぎょうまつうんらいまつふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなの ちょうきゅうめいの ちょうすけ

 

あはは、自慢にならないか。

 

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