有川浩さんといえば、「何かの職業を掘り下げて、そこを舞台としたほんわかとした恋愛小説」 そういうイメージを持っていましたが、この本は異色です。
まるで戦争もの。
図書館にある本を検閲し、不適切な表現が有れば没収しようとする団体と、
その検閲に抵抗し本を守ろうと図書館が組織した団体が、なんと武器を持って戦う、という設定。その武器がライフルや自動小銃とはすごい。戦闘が有るたびに死者が出るという。荒唐無稽。
最後はハッピーエンドになる有川さんのいつものパターンで、ほっとします。
読んでいる時にちょうどテレビで 映画「図書館戦争」 を放映していました。
テレビと小説では終盤のストーリーが違います。ご興味のある方は両方見てください。
「本の検閲」 といえば、私の頭に浮かぶのは 「児童ポルノ処罰法」。
著者はそれには一言も触れていませんが、やっぱり反対なのかな。
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