今朝の中日新聞によると福島第一原発で昨年汚染水漏れがあり、東電が隠していた、ということです。紙面には
「汚染水が外洋漏出」
「東電、昨春に把握」
「例えば昨年8月26日には1リットルあたりセシウムが1010ベクレル、骨に溜まりやすいストロンチウムなどは1500ベクレル」
「日常的に両物質とも数十ベクレル以上のレベルで推移している。流量は1日当たり1700トン」
とあります。
たいへんだー。
しかし冷静に考えてみました。これはどの程度の汚染なのか?
上記記事から推測できるのは、最高値が1500ベクレル、日常的には数十ベクレルの汚染水が漏れていたということ。
参考になるのはこの数字。
政府の決めている食品の規制値は100ベクレル/kg。
飲料水の規制値は10ベクレル/kg。
なんだ。大騒ぎするほどじゃない。
日量1700トンが外洋の水に混ざればその濃度は無視できるレベルです。
しかしその汚染物質が蓄積されると困ります。 そこで考えなくてはならないのは、放射能がどれくらいの期間維持されるのか、でしょう。
中日新聞さん、不安を煽る記事は良くないと思います。貴紙は週刊誌とは違うのですから。
それにしても東電さん、情報公開は十分ににすべきです。近くの住民や漁業者と信頼関係を築くためにも。時々情報は公開しているつもりでしょうが、それでは足りないことがわかったでしょう。
2月26日追記
今朝の中日新聞によると、汚染水の漏出は遅くとも2013年11月には東電から原子力規制委員会に報告されていたそうです。対策を検討中で今に至る、ということらしい。
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