愛知県・藤井美濃加茂市長は全国最年少首長として話題になり
ました。当選当時29歳。現在30歳。(注)
その市長が贈収賄事件で逮捕され裁判が始まっています。
贈賄側の業者は現金を渡したことを認めていますが、
市長は 「受け取っていない」 と主張しています。
この事件を見ていて、経済学で登場する 「囚人のジレンマ」(*)
と同じ状況だな、と思いました。
囚人のジレンマの結論は、「両者とも罪を認める」 のが
経済学的には最適解ということになっています。
藤井さん、知らないのかな。
もっとも彼は市長の座がかかっているので安易な妥協はできない
のでしょう。
(*)囚人のジレンマ とは
ある事件で共犯容疑者が2人つかまりました。
警察で2人は別々に取り調べを受けています。その条件は
・2人とも罪を認めれば 「反省している」 として有罪だが減刑
される
・2人とも否認すれば 「証拠なし」 で無罪
・1人が罪を認め、1人が否認すれば、認めた方は 「捜査に協力した」
ということで減刑。否認した方は重罪
さて、相談できない2人は罪を認めるか否認するか、どちらが
より有利になるか。